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2006年7月25日 (火)

中田引退に思うこと

 私は中田引退を個人と組織の関係として捉えている。そして彼の行動・言動にとても同情できる。私見を述べたい。

 中田は勝つための手段として、日本代表という組織を捉えおり、その意識の強さが、彼を孤独にさせた本質ではないか。極論すると他のメンバーは日本代表という組織を、目的として捉えているということ。無論日本代表に入ることで100%目的を達したと思っている選手はいないだろうし、勝つための努力もしているだろう。私の言いたいのは意識の強さの程度である。

 「組織手段論」と「組織目的論」。勝手に概念化しているが、組織を手段として捉える見方と、組織を目的として捉える見方。個人の実生活に当てはめてみても理解できる。例えば大学受験。入学を手段と捉えるか目的と捉えるかで、当然学生時代の行動は違うだろう。例えば会社の日常。同じ職場にいるだけで仲間と認識できる人。同じ職場にいても価値観・目的が一緒でなければ仲間と思えない人。両方ともありえるだろう。

 仕事にプロ意識を持って挑むほどに、周りからは浮き上がる。悲劇である。こうなると(過激な性格でなくても)他人が許せなくなるし、前向きな問題解決の選択肢はほとんどない。

 こういう状況に陥った時、自分ならどうするか。(勝手な推量では)中田は引退の道を選んだ。もう一つの選択肢は、周りを許して、目的的組織から手段的組織への転換の旗振りを行うことか。きっとリーダーシップってそういうことなんだろう。

 個人が組織とどう関わりたいかということ。それは当然個人の自由なのだが、正直自分自身答えが無い。逆に答えを知ってる人間が一番幸せのような気がする。

 しばらくそういう目で世の中・人を見てみたいと思う。

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