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2009年9月29日 (火)

中国 杭州旅行記5

 まずは「双峰挿雲」に車で向かいます。石碑の前で車を降りて場所を探しますが、これが見つからない!結局40分程うろうろしてあきらめました。Imgp1898 各景勝地にたくさん居た団体客も皆無なので、ここは何もなくなってるのかもしれません(どなたかご存知なら教えて下さい!)。

 気を取り直して、次の「曲院風荷」へ。蓮がたくさんあって中国らしい庭園です。Imgp1884 Imgp1888 昔は醸造所があったらしく、レストランが点在してます。

 ここから歩いて蘇堤へ渡れます。ここで今回の旅のベストショットが撮れました。Imgp1885

 しばらく歩いて「蘇堤春暁」へ。Imgp1894 Imgp1890

 手漕ぎの舟が往来してます。

 駐車場まで戻って岳廟」へ。昨夜印象西湖を観た向かいです。宋の英雄で非業の死を遂げた岳飛のお墓です。忠国の象徴として人気があるのか、大変な人ごみでした。中国は建国60周年を10月に迎えますが、その関係もあるのかも。ちなみに写真は上海のデパートに掲げられていた国慶節の看板です。Imgp1925 Imgp1899

 

 ちなみにここまで日本人とは全く遭遇してません。寧ろ欧米人が多いですね。

 本当はここから舟で「三潭印月」へ渡る予定でしたが雨なのでやめました。団体客は濡れながら行ってましたが・・・。次のお楽しみに取っておきます。

 車で「平湖秋月」に向かいます。岳廟からは歩けない距離ではありませんが、時間の関係で車での移動が多くなってます。ゆっくり滞在できれば至る所にレンタルサイクルがあるので、自転車で巡るのが良いかもしれません。Imgp1906 Imgp1907

 この当たりに来て始めて杭州市街の高層ビル群が視界に入ります。これまでは風景には古い塔と山、緑と湖面しか目に入ってなかったので、漸く現実に引き戻される感覚です。

 堤を歩いて最後の「断橋残雪」に行きます。Imgp1911

 これで西湖十景のうち9ヶ所を24時間以内で回ったことになります。足が疲れた!

 平湖秋月に近い有名レストラン「楼外楼」で昼食です。昨晩は慌しかったので、運転手さんと1時間30分後に待ち合わせして店に入ります。大きなレストランで、最初は空いてましたが、時間が経つにつれて満席に。やはり中国人団体客が多いです。Imgp1918

 まずおいしさが分かってきた龍井茶を頼みます。Imgp1913

前菜として湯葉の佃煮と鳥の紹興酒漬けです。Imgp1914

やはり豚角煮。Imgp1917

メインとして名物の「酢魚」。西湖の魚を甘い黒酢で味付けしたものです。煮付け+酸味の不思議な味です。Imgp1915

あとビールとチャーハンを頼んで200元(=2800円。安い!)。時間を掛けてゆっくり楽しみました。ここのスタッフは対応がいまいちだったかな。でも安いし味は良いので満足です。

 この後車に乗って上海まで3時間掛けて戻りました。

 杭州の良いところはたくさんありますが、まとめると下記3点です。

  1. 多彩な風景があり、空気が良い。
  2. 杭州料理がおいしくて、安い。
  3. 人々のホスピタリティが高い。

 従って真夏や真冬でなければ、長期滞在向けのリゾート地と言えるでしょう。読みたい本を持って公園で読むのも良し、中国茶坊でまったりするも良し、という感じです。

 是非もう一度ゆっくり滞在してみたいと思いました。

 

 

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2009年9月28日 (月)

中国 杭州旅行記4

 翌朝も雨。雨は嫌いでないのでホテルの広大な庭を散歩します。

Imgp1857  

 静かな庭を妻と二人で散歩すると西湖が見えてきました。 Imgp1862Imgp1867朝靄と雨でまさに水墨画の景色です。

 しばらく歩くと、毛沢東が中国の憲法の草案作成時に滞在したときに、雪が降って、それを見た場所を記念する碑がありました。Imgp1868 Imgp1870 歴史を感じます。話は逸れますが、新しいホテルもいいですが、歴史のあるホテルにはかなわないですね。こういった過去の逸話が残っているのもそうですが、細かい使い勝手とか、スタッフのサービスとかも洗練されています。逆に言うとこれまで商業都市の欧米系ホテルにしか泊まったことが無い私はそういう良さを感じる機会がなかった、とも言えます。

 ホテル敷地無いにも池があり、良く手入れされていました。Imgp1877

 散歩から直接ホテルの朝食会場へ。洋中のブッフェで品数多く、味も良く、やはりスタッフの対応も良く(笑顔で挨拶なんて上海じゃありえない!)、朝から気持ちが良かったです。

 更に部屋に戻ろうとすると、無くした妻の出国カードをスタッフの方が届けてくれて大変助かりました。言葉が通じず確認できませんでしたが、恐らくチェックイン時にパスポートを出すときに落としたのだと思われます。これで心配事も無くなりました。本当に「謝謝」です。

 チェックアウトを済ませ、再び西湖十景制覇に出掛けます。 

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2009年9月27日 (日)

中国 杭州旅行記3

 「清河坊」の後は夕食のため「西湖天地」へ。夕食の後に「印象西湖」というパフォーマンスを見に行く予定のため45分しか時間がありません。暗い西湖天地を若干迷いながら目的のレストラン「西湖云水(伊家鮮)」へ。英語・日本語全くだめなウェイターに杭州の名物料理である、小海老の龍井茶炒めと猫耳面片(小麦粉を猫の耳上にしたスープパスタ)、再び豚角煮、野菜の炒め物、杭州ラーメン、を注文し、がっつきました。妻は猫耳面片がお気に入りでしたが、基本的に杭州料理はあっさりしていて、日本人の口に合いますね。

 早食いで満腹になった状態で車に戻り、「印象西湖」の場所まで移動します。車で10分位です。

 舞台は丁度「岳廟」の向かいにあり、チケットカウンターで友人に手配してもらっていた予約票をチケットに替えてもらいます。友人の薦めもあり、奮発して600元(=8400円!)の特等席を予約してました。

 雨が強くなってます。会場に入るとビニールのカッパを渡されいやな予感が。屋外の席が見えます。「まさか・・・、特等でも屋外」と心配しながら係りの人にチケットを見せると、湖畔の屋根付き2階建ての舟に案内されました。しかも2階の一つしか無い二人掛けのブース席に案内され快適なこと。おつまみ・水付きで雨にも濡れずゆっくり見れそうです。Imgp1850

 

 なかなかスケールの大きいパフォーマンスを観劇して、ホテルに戻りました。肝心の内容と言えば・・・、雨の日位しか8400円の価値は無いので、晴れの前提で安めの席をお薦めします。

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2009年9月26日 (土)

中国 杭州旅行記2

 南屏晩鍾の次は十景から一度離れて、西湖から2Kmぐらい離れた湧水「虎跑泉」を訪れます。10分程マイナスイオンが充満している石畳の坂道を登って、泉にたどり着きます。

Imgp1826 すると、「天下第三泉」という文字が。第三、という所が控えめでいいではないですか。しばらくすると泉にたどり着きます。Imgp1829

Imgp1828

 ここでのお目当てはなんといっても泉の水で入れた龍井茶です。泉の隣に小さな喫茶店があって、お茶を楽しめます。確かに雰囲気もありおいしかったのですが、ただ高い!(一杯50元=700円)。しばらくゆっくりして山を降りました。Imgp1834

 

 続い車で移動して「柳浪聞鶯」を訪れます。Imgp1846

 ここも西湖沿いに柳が揺れるすばらしい景色です。ただ雨と風が強くなってきて残念。Imgp1841

 

 その後は中国の昔の街並みを残す(再現した?)「清河坊」をぶらつきます。骨董、筆、雑貨、漢方、お茶と様々な店が立ち並んでおり、観光で訪れるなら外せないスポットです。お土産に龍井茶(100g30元=420円、安い!)を少々値切って買いました。

 閑話休題。結構歩き回るので心配なのはトイレですが、少なくとも西湖十景には必ず比較的清潔な公衆トイレがあって助かります。清河坊も入り口の百貨店(市場?)の2階にトイレがあります。

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2009年9月25日 (金)

中国 杭州旅行記1

 先日中国の杭州を旅行しました。上海人の友人から「上海もいいけど絶対に杭州に行くべし」と強く薦められ、見どころも教えてもらって行ってきました。
 WEBで調べても意外と情報が少なかったので、旅行記としてupします。

 まず移動手段ですが、これも友人の薦めで上海から車をチャーターしました。杭州、特に西湖周辺はタクシーやバスしか移動手段が無く、観光地も点在してますので、チャーターが便利です。
 但し、上海から、というのは一般的では無いので、上海から杭州までは電車or日本からの直行、ホテルまでタクシーで、ホテルでチャーター、というのが便利と思います。
 (中国語ができるのであれば交渉してタクシーをチャーターすることも可能かも。)

 9:30に上海を出て、渋滞もありホテルに着いたのは12:00でした(2時間30分)。
 
 ホテルは「西湖国賓館」という湖畔のホテルで、広い敷地と美しい庭園で、スタッフの対応も良かったです(英語可)。
荷物だけ置いて観光にでかけようとした時、妻から「出国カードが無い」という一言。鞄をひっくり返して調べても出てこず、諦めて出かけます。事前に何処かに相談した方が良いのか、それとも入国管理官に直接「失くした」といった方が早いのか対応を考えつつ昼食へ。

 ホテル近くの「知味観」へ。1階のレストランで、龍井茶、東波肉(杭州名物の豚角煮)、湯葉の包み揚げ、レバーラーメンをオーダー。前金で払って待つこと5分。まずお茶がうまい。中国風にコップに茶葉を入れてお湯を注ぐだけの提供で、若干飲みにくいのですが、慣れればなんとか。
 東波肉は濃厚な味付け。妻は「ごはんが欲しい」と。湯葉の包み揚げは湯葉餃子みたいな感じでうまし。レバーラーメンも
見た目濃いがあっさりめのスープに固めの細麺が良くマッチして独特の味わいでした。
 これでtotal40元=600円位ですから安い!

 満足した後、西湖十景めぐりの始まりです。西湖十景とは、南宋の時代から言われ始めた景勝地で、後に新朝の康熙、乾隆両皇帝の題字による勅碑が刻まれ伝えられているものです。日本でいう花鳥風月の趣を感じる、水墨画のような美しい景観が見どころです。

 まずは知味観から歩いて行ける「花港観魚」へ。Imgp1800

 

 

                                                                            Imgp1806湖面と柳の対象、鯉のいる池の雰囲気がいい感じです。Imgp1807しかも空気が良いことに気付き感動です。なぜならば仕事では上海・広州・重慶辺りしか行ったことが無く、何処も空気が悪いのです。
  
 

 中国人の団体旅行が道いっぱいに広がって、煙草をふかしながら歩いてきます。中国人に限らず団体旅行のマナーが悪いのは万国共通ですね。

 良い空気と景色、雨に心を洗われながら1時間弱散歩し知味観に戻ります。

 次は車で移動して「雷峰夕照」塔が有名なのですが、入場料で一人40元も取られるので、入るのをやめ、外から眺めます。Imgp1812

  

  

 Imgp1814  
 

 

 

 周りには亀がたくさんいる池がありました。Imgp1809

  

 

 

 その向かいが、南屏晩鍾Imgp1815

 浄慈禅寺に有料で入ると右手に鐘楼があります。階段を上がるとお坊さんが3人。一人は机に伏して寝ていて、二人は何やら議論をしてます。禅寺なので禅問答?
 鐘は立派で、写真の”寺”の反対側には”禅”の文字が。Imgp1823 後で調べたら日本の曹洞宗が贈ったものだそうです。そういう案内は一切ありませんでしたが・・・。またここから見る雷峰夕照の塔がベストかもしれません。Imgp1821Imgp1822  

 

 

  境内は広く、立派な本堂です。中国にこんな立派なお寺があったのか、と驚きました。

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